チャレンジわかまつ1年生。[06.本町TERMINAL編]

こんにちは。
関目 峻行(@shirokumahut)です。

2017年の5月に神奈川から福岡県北九州市若松区へ移住。
そして、”shirokuma design hut.”を開業してからの1年間、「一般社団法人ワカマツグラシ+Partners.」の業務委託として、若松の街の中に作ったコンテンツや企画、やってきたことをコラム記事として連載していきます。

今回の記事は、北九州市若松区の玄関口に構えるサイクルステーション”本町TERMINAL” 編です。
さて、この記事は以下の内容で書き進めていきたいと思います。

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-もくじ-
1. 本町TERMINALってなに?
2. プロジェクトチームの体制
3. クラウドファンディングに挑戦
4. クラウドファンディングの結果
5. プロモーションムービー
6. 本町TERMINALの運営とイベント
7. 本町TERMINAL編の考察
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【 1. 本町TERMINALってなに? 】

福岡県北九州市若松区の本町という若戸大橋の足元のエリアにサイクリストや若松を訪れる人が立ち寄る休憩所(サイクルステーション)「本町TERMINAL」を計画した。

若松の街を歩いていると、朝方や夕方、週末に自転車に乗っている人をよくみかける。
若松区内だけでなく、黒崎の方や小倉から渡船に乗って、練習しに来る人、サイクリングに来る人など、ロードバイクに乗った人がたくさんいる。

その理由は、若松区を一周すると約40km。

そして、適度なアップダウン。

山を登る練習や海岸沿いを走る練習など、ロードバイクに乗る人にとって練習に最適な距離とコン

テンツが若松区にそろっているのです。

そこで、街や地域の人と旅人をつなぐ場所を作ろうと始まりました。

本町TERMINALには、若松区のさまざまな情報が集まる。

そして、若松に訪れた旅人に情報を渡す。

情報を受け取った旅人は、街を散策する。

そんな若松滞在の流れを作れたらと「本町TERMINAL」ができました。

△ 改修前の「本町TERMINAL」の様子

△ 元看板屋さんなので、大きな吹き抜けの空間が残っている。

【 2. プロジェクトチームの体制 】

「本町TERMINAL」のプロジェクトは、北九州市立大学のインターンプログラムとして始まりました。

ものすごく簡単に、このプログラムを説明すると、北九州市立大学の地域創生学群の所属している学生が、様々な企業にインターンをしに行き、そこで実際に事業に取り組むというプログラム。

一般社団法人ワカマツグラシパートナーズにも、学生が1人インターンをしに来ていたため、企画から運営をしてみようと北九州市立大学の学生、僕、そしてワカマツグラシパートナーズの理事の3名によるチームが結成されました。

役割や進め方は、次の3 stepの繰り返しで詰めていきました。

step 1. インターンの学生を中心にどんな場所にしたいのか、どんなサービスを提供するのかなどを考えていく。

step 2. その内容を元に絵や場所に落とし込んだり、修正したりする。(地域創生学群という学科の範囲外をサポートして進める)

step 3. ワカマツグラシパートナーズへプレゼンする。

【 3. クラウドファンディングに挑戦 】

「本町TERMINAL」という場所を広めるため、そしてどのくらいの需要があるかを確認するため、そして、やってみたいという思いから「CAMPFIRE」を利用したクラウドファンディングに挑戦してみました。

お金を集めるために行うと認知している方が多いと思われる「クラウファンディング」を行うことで、その期間中に多くの人に自分の企画のことを知ってもらう必要があるため、企画自体の精度やプロモーションの方法、どのくらいの需要があるのかなど、様々な情報を分析して、改善して、試してみてと試行錯誤を繰り返すことができます。

その結果、ファンであったり、支援金という形で見えてきます。

実際に、「本町TERMINAL」のクラウドファンディングを行なった2017年7月1日から8月30日の期間中に「本町TERMINAL」で使用する範囲の再検討が行われたり、プロモーションムービーを制作したり、WebサイトやFacebookページを制作したり、TwitterアカウントやInstagramアカウントを解説してみたり、近くの自転車屋さんに相談に行ったり、様々なことに取り組んでみました。

▽「本町TERMINAL」として使用する範囲やイメージを共有するための資料

▽ 範囲が狭くなった後の資料

【 4. クラウドファンディングの結果 】

クラウドファンディングの結果は、このような形で今もCAMPFIREさんのWebサイトに残っていました。

ご覧の通り、金額の結果だけ見たら完全に大失敗です。
目標金額の5%

そうです。
クラウドファンディング初挑戦は、未達成に終わりました。
しかし、得たものはとても大きかったです。

後にNAKAGAWA Spoilという場所でFREELUNCHを一緒に行う人をはじめ、地域のクリエイター、地域のキーパーソンなど、若松というエリア内で様々な人との繋がりができはじめました。
そして、試行錯誤を繰り返していたため、「この行動に対してはこういう反応がある」というパターンがいくつか発見されました。

つまり、「本町TERMINALを作るための資金を集めたい」というクラウドファンディングであれば、結果の通り大失敗ですが、「知ってもらう」ことを目的にしていたクラウドファンディングと、「どういう行動をするとどういう反応があるのか知りたい」というクラウドファンディング「マーケティング」に関しては、おおむね達成することができた挑戦でした。

本当は、目標金額も達成できると良かったのですが、そんなに簡単ではありませんでした。

【 5. プロモーションムービー 】

「本町TERMINAL」をより多くの人に知ってもらうために、「本町TERMINAL」ができると街がどのようになるのか、利用すると何が起こるのかをプロモーションムービーとして全2部作で制作しました。
ぜひ、ご覧ください。

△ 第1部 本町TERMINAL「サイクル編」

△ 第2部 本町TERMINAL「出会い編」

【 6. 本町TERMINALの運営とイベント 】

クラウドファンディングの結果を報告するイベントや、家具作りワークショップ、オープンイベントをはじめ、ワカマツグラシパートナーズの理事3名による「大人の修学旅行報告会」など、ワカマツグラシパートナーズと地域の方々が集まり情報交換する場所。

△本町TERMINALの外観

△本町TERMINALの内装

口コミで知った自転車乗りの方々が「行ってみたいと思って来てみました。」など、週末に多く人が訪ねて来てくれる場所となりました。

その中で、自転車乗りの方々からの意見で多かったのがこういった意見でした。

「自転車が見える位置に停められるから安心して休憩できる。」

「タイヤチューブや工具を置いているから何かあった時には、ここだ!」

「近くの飲食店と連携してお弁当とかここで食べられたら嬉しいな。」

飲食店などがコンパクトにまとまっているエリアでは、街の中を散策してもらうことも大事ですが、「あそこの休憩所ではここのお弁当が頼める」とか「お店は混んでるからなかなかは入れないけど、ここでなら食べられる」など連携していくことで、認知につなげるという方法も有効なのかもしれません。

現在の「本町TERMINAL」は、NAKAGAWA Spoilというお店と合体して運営されています。
軽食や飲み物、デザートなども食べられるかもしれません。

【 7. 本町TERMINAL編の考察 】

今回の「本町TERMINAL編」の考察はクラウドファンディングについてをメインにしていきたいと思います。

クラウドファンディングの仕組み自体の説明は省略します。

まず、企画の内容についての考察です。
クラウドファンディングでは、物を作るためのプロダクト系のものやイベントを開催するためのもの、そして場所を作るためのものなど、さまざまな種類のクラウドファンディングが行われています。

それらを1つ1つ見ていくと、「本町TERMINAL」のような場所に関するクラウドファンディングは他の企画を見ていくとわかりますが、達成率は低く見えます。(CAMPFIREやReadyforなどサイトによって色もあります。)

その理由としては、場所の場合は特に「支援金額=リターンと今後関わることが可能」が成り立ちにくい。

自分が支援するということを考えてみると、支援者=利用者=企画のファンになる可能性がものすごく高いですよね。
つまり僕たちは、「福岡県以外に住んでいる人が福岡県内の企画や場所にどうやって継続的に関わるか」という部分の検討が完全に抜けていたことがわかります。

仮に支援金を集めることが目的で、「遠くに住んでいる人=場所を利用できない人」とどう関わるかについて検討が行われていたとしたら、おそらく「リターン」の内容は、全く違ったものになると思います。

企画自体を知ってもらう方法としては、「個人SNSでのシェア」が最も多いですね。
今回の場合、プロジェクトチームの3名が1人あたり1000人ほどの友達がいたとすると、3000人、その中から「いいね!」を押してくれる人がどれだけいるかによって拡散力が変わってきます。
さらに、ワカマツグラシパートナーズのFacebookページでのシェアによって活動への興味を持っている人が関わってくれるかもしれません。
しかし、ここまでだと「知り合いの知り合い」という枠を抜け出てはいません。

この時点で、「SNSで拡散する」ということにおいては、自分でできることがもうありません。
それなら、次は、人の応援をしましょう!
同じように新しい場所を作りたい人は、たくさんいます。
横のつながりができたら、クラウドファンディング以降もお互いにメリットがあるかもしれません。

つまり、他の人の企画を自分の周りの人たちに宣伝します。
すると、自分の企画に反応してくれた人の中から、応援した人の企画に反応してくれる人が出てくるかもしれません。
ということは、逆も言えます。
面白い企画を動かしている人たちの周りには、自分の企画を面白いと感じてくれる人がいるはず。

そんなつながりをクラウドファンディング中に作れたらいいのでは。

-終-