チャレンジわかまつ1年生。[03.ワカマツグラシ+Partners.が2017年度に起こしたこと。]

2017年の5月に神奈川から福岡県北九州市若松区へ移住。
そして、”shirokuma design hut.”を開業してからの1年間、「一般社団法人ワカマツグラシ+Partners.」の業務委託として、若松の街の中に作ったコンテンツや企画、やってきたことをコラム記事として連載していきます。

 

今回の記事は、”ワカマツグラシ+Partners.が2017年度に起こしたこと” 編です。
さて、この記事は以下の内容で書き進めていきたいと思います。

 

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-もくじ-
1. ワカマツグラシ+Partners.って?
2. ワカマツグラシの活動エリア”若松”
3. ワカマツグラシ+Partners.の2017年度年間スケジュール
4. ワカマツグラシ+Partners.の目指す”若松の姿”
5. 地域共創というキーワード
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【 1. ワカマツグラシ+Partners.って? 】

“一般社団法人 ワカマツグラシ+Partners.”は、2017年 7月に法人化されました。

 

それまでは、”ワカマツグラシ”という任意団体として若松の街の中でイベントの企画・運営や、空き店舗の改修・運営に取り組んできていました。

 

このワカマツグラシのメンバーは、現在のワカマツグラシ+Partners.の

 

代表理事 末廣 要 さん
(内装工事の工務店の経営者であり、若松区中川町の物件オーナー)

 

理事 小山 洋明 さん
(飲み處 こやまのオーナー)

 

上記の2名で街の方々と協力しながら進めてきました。
そこにもう1名。

 

理事 藤田 毅 さん
(東京を拠点に夫婦でデザイン会社、不動産会社、建材中心の雑貨屋経営)

 

この3名で “一般社団法人 ワカマツグラシ+Partners.” を設立し、北九州市若松区中川町を中心に場所やコンテンツ作り、それに伴い若者の雇用や育成を進めています。

 

2018年 4月からは、ワカマツグラシ+Partners.初の社員である、

 

前田 将宏 くん
(北九州市立大学 地域創生学群卒)

 

理事3名、社員1名の計4名+FREE LUNCHを始めとした、パートナーの方々私(shirokuma design hut.)で活動範囲を若松全域に広げ、様々な事業に取り組んでいます。

 

 

△ 左から藤田 毅さん、小山 洋明さん、末廣 要さん

 

 

【 2. ワカマツグラシの活動エリア“若松” 】

ワカマツグラシ+Partners.の活動している、福岡県北九州市若松区は、洞海湾と響灘に囲われ、明治から昭和初期にかけて、筑豊地区の石炭を日本全国に積み出す日本一の石炭積出港として “ごんぞう” と呼ばれる方々が働く街として栄えた。

 

現在の北九州市若松区を大きく分けると、下記のようなエリアが存在する。

 

[ 若松南海岸通り ]

「若松バンド」と呼ばれる若松南海岸通りは、大正時代の建物群(旧古河鉱業若松ビル朽木ビル上野海運ビル石炭会館)を中心とした、洞海湾に沿った遊歩道のある帯状の空間で、当時の景観を残す港湾都市では港湾機能を失った都市を除くと日本では若松だけとなっている。
九岐の浜というエリアから連続するウォーターフロントの整備が進められ、“旧ごんぞう小屋”や西洋風の建物群、隣の戸畑と若松を結ぶ “若戸大橋”“若戸渡船”、若松の歴史資料が集まる “わかちく資料館”“若松恵比須神社”が存在し、海岸沿いの散策の場として歩行者空間が形成されている。

 

[ 修多羅エリア ]

かつての富裕層が住んでいた高台エリア。
当時の面影を残す、“洋館付加住宅”が立ち並ぶ。
しかし、この “洋館付加住宅”も空き家が増え保存や活用の検討、利用が必要。

 

[ 本町エリア ]

T字に交差する商店街 “明治町商店街”“エスト本町商店街”“大正市場”、サンリブなどをはじめ、様々な飲食店が集まる若松東地区の “食” を支えるエリア。

 

[ 中川町エリア ]

ワカマツグラシ+Partners.の主な活動エリア。
かつて赤線としてにぎわいを見せていたが、現在では、このエリアだけでの空き家率は50%を超えるバラック建築の立ち並ぶエリア。

 

[ 高塔山エリア ]

標高124mの高塔山。
山頂には、展望台があり、若松の街を一望できる。
“河童の隠した宝石箱”というキャッチコピーが付けられ、日本夜景遺産に認定されている綺麗な夜景が見られるため、カップルのデートスポットになっている。
また、紫陽花の名所として知られ毎年6月には “あじさい祭” が開催され多くの花見客でにぎわう。
7月には “火まつり” が開催され “若松五平太囃子” という歌を歌いながら、若松の自治区毎に合計約2000人程のタイマツ行列を作りうねり登る。

 

[ ひびき灘臨海工業団地 ]

埋立地のこのエリアでは、“北九州エコタウン事業” と呼ばれる資源循環型社会の実現を目指し、環境関連技術の開発やリサイクル産業の集積が進み、風力発電施設 “エヌエス ウインドパワーひびき”、沖合での新エネルギー・産業技術総合開発機構によって洋上風力発電の実証実験を行う日本初の“洋上風邪況観測タワー”が設置されている。
“ひびきコンテナターミナル” は、東アジアや北米などと繋がる日本海に面しているという地理的優位性を活かし、国際物流拠点港としての役割や、九州への玄関口として大型の旅客船の停泊が見られる。

 

[ グリーンパーク・響灘緑地 ]

北九州最大の総合公園でサイクリングコースやサイクリングターミナル、野鳥の観測エリア、”ひびき動物ワールド”、大芝生広場、”熱帯生態園”、”バラ園”などが集まるエリア。

 

[ 北九州学術研究都市 ]

アジアに開かれた学術研究拠点と新たな産業の創出・技術の高速化を目指した理工系の国・公・私立大学や研究機関の集まるキャンパスや、“CCA北九州” へのフェローシッププログラムの参加アーティストや、日本国内での展示を控える有名アーティストの拠点となり世界中からアーティストが訪ねてくる施設が密集しているエリア。

 

[ 若松北海岸 ]

北九州市内唯一の海水浴場 “岩屋海水浴場”“脇田海水浴場”があり、サーファーや海水浴客が多く訪れるエリア。

 

 

△ 高塔山の展望からの夜景

 

 

【 3. ワカマツグラシ+Partners.の2017年度年間スケジュール 】

一般社団法人 ワカマツグラシ+Partners. が法人化した初年度の2017年度に若松の街の中でやってきたイベントや場所作りの一覧です。

 

 

【 4. ワカマツグラシ+Partners.の目指す”若松の姿” 】

一般社団法人 ワカマツグラシ+Partners.が若松での活動の先に目指しているものは、簡単に言うと、『新しい事業が次々と生まれる街』です。

 

そのために、若い世代の雇用や、若い世代のやりたいことを実現し、事業として成り立たせられることのできる人の育成ができる場所を作っていっています。

 

これを実現させるためには、ワカマツグラシ+Partners.だけでなく、街の方々や区外からやってくる企業との連携や協力が必要で、実際1年目の活動はもちろん、2年目以降の活動には、パートナー契約での共同事業というものが多く立ち上がっています。

 

この記事以降の「チャレンジわかまつ 1年生。」では、2017年度の活動がどのように始まり、どのような人が関わり、どのように進み、どのようになったのかを1つ1つ紐解いていきます。

 

 

【 5. 地域共創というキーワード 】

これまでの“まちづくり”と呼ばれる動きや事例を見ていくと、大金をつぎ込んだスクラップ&ビルドや、区画整理して特徴の薄くなった街が出来上がっている街が多く存在しています。

 

また、地域創生地方創生という名の下、補助金や助成金なしでは回らない自転車操業のような動きで少しずつ街の良い部分を残し、少しずつ変えていく動きが見られます。

 

ワカマツグラシ+Partners.の活動は、そういう意味では後者に近いですが、助成金や補助金を利用したプロジェクトは現在1つもありません。
これだ!という言葉を見つけられずにいますが、”まちづくり”ではありません。

 

その中で最も近い言葉は、見出しにある “地域共創” という言葉です。
“必要な役割や能力を持った人と一緒に共同で作り上げていく”

 

ワカマツグラシ+Partners.の活動には必ず誰かが共同しています。
その誰かは、必ずしも事業を成功させたことのある大人だけでなく、学生や地域に暮らしている人、行政など多くの人の協力で成り立っています。

 

例えば、ワカマツグラシ+Partners.で運営している “NAKAGAWA Spoil”という飲食店でのお客さんとの会話の中では、メニューの調理法だったり、他の活動の情報交換だったり、街の中でこんな問題があるだったりと、事業関連の話題で盛り上がり、イベントにつながったり、別な事業の始まりになったりと、あぶく状に新たなコトが少しずつ生まれています。

 

こういった状況が広く浸透することで、あちらこちらで様々な人と人が新しい何かを始める “地域共創型の変化し続ける地域” が出来上がるのではないでしょうか。